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ナマズのぷくぷくちゃん

僕はナマズのぷくぷくちゃん。
小川に住んでいたけれど、ある日、捕まってしまい、透明な水槽に入れられた。
そこは僕にとっては小さな世界。
でも僕が大好きなゴハンの「めだかちゃん」も、たくさん入れられていた。
僕は毎日小さな世界をくまなく泳ぎ回り、お腹が空くとめだかちゃんを獲っては食べて生活した。
そうだな、1日に4,5匹は食べたかな。
小川にいたときは、めだかちゃんを獲るのに一苦労だった。
でもここは違う。
狭いから、思い切り動き回れないし、ゴハンもすぐ獲れる。
だから僕はちょっとずつお腹がふくれていった。

僕を捕まえた人間は、毎日じろじろと僕のことを見る。
そして「大変!めだかちゃんの数が減っている!」と困っている。
そりゃあ、当たり前だよ。
人間は僕がめだかちゃんが大好きだという事、知らなかったんだな。

ある日、僕は水槽の中にいた、最後のめだかちゃんを平らげた。
それを見た人間は言った。
「ああ、もう無理だ、飼いきれない。逃がしに行こう」と。
僕はバケツに移され、川辺に来た。
人間は言う。
「ナマズちゃんはぷくぷくに太り過ぎた。だからぷくぷくちゃんだ。バイバイ、ぷくぷくちゃん!」と。
そして僕は元いた小川に、ポチャンと放された。

僕はまたゴハンを獲るのに苦労するだろう。
それでもいい。
だって、このどこまでも広がる自由な世界に戻れたのだから。

3件のコメント

[C3533] 著者、私の感覚、のようこです。

2016年4月14日、創作。
ショートストーリーです。
入院中、ふと思い立って書いた作品です。
よかったら感想待っています。
昔飼っていたナマズちゃんを思い出して書きました。
ほとんど実話です。

[C3534] かわいらしいですね

 ようこさん、おはようございます。とても、読みやすくて、ほのぼのとしたお話ですね。素敵です。ただ、入院中に考えられたお話ということもあり、どこか、ようこさんのおき持ちを、自由になった、なまずちゃんにたくされたのかな、とも思いました。
 なまずちゃん、今は自由に小川を泳がれていることでしょうね。心あたたまるお話ありがとうございます。
  • 2016-06-19
  • 投稿者 : よっしー
  • URL
  • 編集

[C3535] よっしーさんへ

そうですね、入院すると自由が相当制限されますからね。
苦労して大変でも外の世界に戻りたいと思うこともありましたね。
でも4月の入院の時は、とにかく鬱で気力がわかなかったので、ゆっくり休めて本当によかったです。
ナマズのぷくぷくちゃんはまたスリムな体に戻ったことと思います^^

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看護学校3年生からお気楽主婦になるまでの私生活のブログです。気ままに思ったことを綴っています。私自身、統合失調症を患っており、病気を抱えながら働くことの大変さを実感しています。2009年6月に第一子を、2015年5月に第2子を出産。今は2歳と小2の息子を囲んでの幸せで大変な生活を楽しんでいます。より多くの人が統合失調症を理解してくれることを願ってます。
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