私の感覚 メンタルへルスの集いに参加して(午後の部)
私の感覚
34歳の私が日々考えていることをサックリと文章にしています☆
プロフィール

ようこ

  • Author:ようこ
  • 看護学校3年生からお気楽主婦になるまでの私生活のブログです。気ままに思ったことを綴っています。私自身、統合失調症を患っており、病気を抱えながら働くことの大変さを実感しています。2009年6月に第一子を、2015年5月に第2子を出産。今は2歳と小2の息子を囲んでの幸せで大変な生活を楽しんでいます。より多くの人が統合失調症を理解してくれることを願ってます。
    FC2 Blog Rankingにほんブログ村 メンタルヘルスブログ 統合失調症へ
    にほんブログ村

最近の記事

最近のコメント

月別アーカイブ

カテゴリー

最近のトラックバック

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

リンク

このブログをリンクに追加する

RSSフィード

メンタルへルスの集いに参加して(午後の部)
少し前の話ですが、作家、五木寛之氏の講演会に行ってきました。
私は彼の話を聞くのは初めてで、どんな人なのだろう…と楽しみに出掛けました。
五木さんはすごく自分の世界をもっている方で、話も分かり易かったです。

☆内容についてですが…
印象に残った部分は「毎日ニュースでは自殺や殺人、虐待など悲しい事件ばかりで、すごい世の中になってしまったんだなぁと感じている。私はもう年でこの先短いので本当に良かったと思う。もし自分が今これから将来のある若者だったとしたら、世の中に希望が持てず、嫌気がさしておかしくなってしまうだろう。だから今日話を聞いてくださっている精神的な病気を患っている人は、時代の流れとして正常なのである。今のおかしい世の中で、正常でいられる人の精神の方がおかしいのです。」
そう言われて、たしかにそうだと思った。
今の世の中は、はっきり言って汚い部分が多い。
政治家を見ても変な大人が相当いる。
もちろんよくやってくれている大人が大多数なのだろうけれど、裏で汚いことをやって平気な顔をしている人がかなりいることは事実だ。
これは一つの職業に限ったことではない。
人間として誠実に生きられている人、常に自分の信念に基づいて自由な生き方をしている人は実に少ない。
悲しいけどそういう現実を直視していくと、生きるのって大変だ…、このまま生きていてもいいことなんてないんじゃないか…、自分はどういう人に成長していくんだろう…と、悶々としてくる。
今の世の中はたしかに生き辛くって大変な世の中だなぁ…と思うけれど、でも細かい所にまでよく目を向けると、ステキな人もたくさんいる。
変な政治家・役人もいっぱいだけれど、すごく理想が高く、生き生きと信念をもって着実に仕事に取り組んでいる人もちゃんといる。
そういうしっかりした人間が、この世界をより良い方向に導いていくのだと思う。
私もしっかりとした人間として生きていきたい。

話の中で他には自殺ということにもふれていた。
「日本は食べ物・着るものに困ることのない、物質的にこんなに豊かな国なのに、どうして自殺者が多いのだろう。命が軽いからじゃないか?例えばこのおしぼりのように水分をたくさん含んでいれば重くて、火をつけても燃えてなくなることはないけれど、このおしぼりが乾いていたら、軽くて火をつけるとあっという間に燃えてなくなってしまう。つまり軽い命は消えやすい命だということなんだ。命が軽く扱われているからこそ、こんなに多くの人が自殺してしまうんだ…」
その話にも私は納得した。
では軽い命とはどういうことか?
説明するのは難しい…けれど敢えて表現するのならば、「生きることに苦労していない命」ということではないか。
昔は生きるためには、働いて食べ物を得る必要があった。
衣類も必要ならば自分で作った。
風呂に入るにも、物を燃やした熱で湯を沸かしていた。
生きるには苦労の連続であったと思う。
でも今は便利になったものだから、日常生活くらいは誰でも難なく送れてしまう。
ひきこもりが許されているのも、現代社会の特徴であろう。
昔は「働かざるもの食うべからず」と言われ、働くことは生きる上で当然のこととされてきた。
しかし今は働かなくてもかなり楽をして生きられる。
それはすばらしい世の中になってきていると私は思う。
しかしそのすばらしい世の中も、一歩間違うと何もしなくても受身で、ただ生きていることができる味気のない世の中になってしまうだろう。

自殺する人としない人はどこが違う?
命の重さの違いはどのようにしてできるのだろう…。
自殺しない人間が育つための条件とは何だろう?
様々なことを私は考え始めたが、中々的確な答えが導き出せないでいる。

「人はみんなトスカという虫を自分の中に飼っている。人間は成長していく中で、自分は何のために生きているのだろう、どう生きたらよいのだろう、自分が生きていてもどうにもならないんじゃないか…などと、心の中に難しい問題を抱えるようになる。それは誰もが一度は通る道で、昔の人々はそのような悶々とした考え込むような落ち込んでいる期間のことを『トスカが暴れ始めた』と表現したそうだ。トスカが暴れる時期・期間は人それぞれで、中にはトスカが息を潜めたままで一生を終える人もいる。トスカが暴れていて、何をやるにも気が重い・肩の力が入ってしまうような時は、大きな溜め息を『ア~ァ』とついて、自分に重くのしかかっていたものを下ろすようにした方がいい。こういう時代だからこそ、大きな溜め息をついてやり過ごすしかないんだ。」
…と五木さんは人生で思い悩むことについて、「トスカ」という言葉を用いて実に分かりやすく教えてくれた。

誰もが通る道、それをちょっと他人より早く通ってきてしまった…それが私たち統合失調症患者の生き方なのではないか。
メンタル系の病気に限らず、身体の病気も含め、「病気になる」ということは、生き方を見直すチャンスなのである。
特に私の場合、病気をきっかけにして人間関係やコミュニケーション、生活習慣を再検討するようになった。
私は今後もしかしたら病気が再燃してしまうこともあるかもしれない。
でもそれは「トスカが暴れだしたんだ。生き方に無理していた部分はどこだったかな」とゆっくり考えることの出来る私に与えられたチャンスだと解釈しよう。
生きるのはそれだけ難しいって事だ。
でもちゃんと苦労して生きていけば、消えにくい重い生命となっていくことと思う。
みんなも悩んで悩んで、生き抜いているぞ!自分も頑張っているぞ!ってくらいになって、生きている実感を味わおう☆
この記事に対するコメント

こんにちは。
病気になることが生き方を見直すチャンスというのは共感が出来ました。
私も生活習慣や人間関係など、色々と見えていなかった部分が見えるようになったように思います。
これからの人生に必要な要素だと感じました。
肯定的に生きることに積極性を持ちたいです。
【2005/04/04 22:00】 URL | やまま #- [ 編集]


すっごくいい講演会、生で聴けたのですね。
よかったですね・・・!!
本でいいこと書いてあるのを自分で読むより
書いたひとに直接話してもらうほうがじんじん伝わってくる感じ。
みぅさんの理解力と前向きさはすごいと思います。
命が軽いから自殺・・・トスカに翻弄されてしまったら苦しみから逃れたくてついリセットしてしまう・・軽いのもあるかもしれないけど強さ・しなやかな強さが必要だとも感じました。
自殺を憂うやさしい五木さんのような方(みぅさんもです)がたくさんたくさんいたら
自殺願望をもっていて強さの少ない人もその優しさに励まされて死なないかもしれません。
弱さもきっとうつくしいものですし、みんなでささえあってると感じられる国がすてきでしょうね。
【2005/04/05 17:26】 URL | カおル #- [ 編集]


>やままさん
いつも私の文章を読みに来てくれて、ありがとう!

>カおルさん
そうなんです!
話を聞いたときの私の感動が伝わりましたか^^
五木さんは「しなやかに生きる」ことの大切さを最後に述べていました。
こんな時代だからこそ、多くの状況を自分なりに判断して、常にまっすぐになれるよう「しなやかに」生きていきたいものですね☆
【2005/04/05 20:22】 URL | みぅ #WzzJX4NY [ 編集]


ホンと、面白い話でしたね!!
五木さんの本読んでみたいな~て思ってます☆
【2005/04/06 20:48】 URL | kokoa #mQop/nM. [ 編集]


なぎら。。。  私達は生きる事に苦労しているから、より良く生きられるのではないでしょうか。 J. デリダの 『他の岬』 を思い出します。 行きたかった。 行けませんでした。 でも、みぅさんのコメントを見て講演内容が良く分かりました。 ありがとう。  なぎら。。。
【2005/04/12 05:41】 URL | なぎら。。。 #- [ 編集]


この記事に対するコメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


この記事に対するトラックバック
トラックバックURL
→http://uuusausa.blog4.fc2.com/tb.php/65-3ed250bd
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)