私の感覚 命の恩人
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34歳の私が日々考えていることをサックリと文章にしています☆
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  • 看護学校3年生からお気楽主婦になるまでの私生活のブログです。気ままに思ったことを綴っています。私自身、統合失調症を患っており、病気を抱えながら働くことの大変さを実感しています。2009年6月に第一子を、2015年5月に第2子を出産。今は2歳と小2の息子を囲んでの幸せで大変な生活を楽しんでいます。より多くの人が統合失調症を理解してくれることを願ってます。
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命の恩人
8月の終わりごろ、私は入院した。
薬はかかりつけのクリニックでもらっているものと同じもの。
特段変わった点はなかったはずなのだが、子供と離れてしまったことによるストレスや、自分の気付かない部分でのストレスがあって、色々と考えすぎてしまったのだろう。
私は頭が痛くて痛くて辛かった。
自分ではどうしようもなくて辛くて、孤独で、しんどくて、もう生きていたくないと思った。
A看護師さんがベッドの所に来てくれた。
「もう生きていたくないです」と私は涙目で訴えた。
「ちょっと待っていてね、すぐ来るから。ノートを持ってくるから、絶対ここにいて待っていてね。」
そう言って立ち去る。
すぐに担当医に連絡してくれたようで、A看護師さんは戻ってきてくれた。
「今からあなたにいくつか聞きたいんだけれど、答えてくれる?」
「ハイ」
「何で生きていたくないと思ったの?」
「頭がもの凄く痛いからです。」
「他には理由はある?」
「疲れたからです」
「あなたにとって、疲れた、というのはどういう状態のことなの?」
「だるくて、色々考えすぎてしまって頭が痛くなって、ぐったりしてしまって動けないことかな、あと熱を測ると37度くらいの微熱が出てること。」A看護師はノートに私の言葉を書き込んでいた。
~以下省略~
医師がそのとき到着して、話を聞いてくれる。
「頭が痛いんだって?」
「ハイ」
「そういう時はいつもどうしていたの?」
「クリニックで出してもらった薬でPZCを頓用で飲んでしのいでいました」
「看護師さんには薬を飲みたいですと伝えた?」
「いいえ。」
「どうして言わないの?」
「A看護師さんが、『頭痛がするからと言ってメジャー(抗精神病薬)を飲む意味が分からない』と言っていたから、そうかと思って薬が欲しいとはそれ以上言いませんでした。」
「でもそれはA看護師さんの考え方で、あなたにはあなたのやり方で楽になる方法を選んでいいんだよ。なにもA看護師さんも、PZCを飲んではダメと言っているわけじゃないんだから。」
「分かりました。」

その日はそれでやり取りが終わった。
翌日、私はA看護師さんのことが大好きになって、もっと話がしたいと思った。
忙しいとは聞いていたが、どうしても話がしたい、そう思って他の看護師を通して、A看護師さんと話がしたいです、と言った。

私は入院してから4日間の間に100回くらいバタバタ倒れていた。
立った時の立ちくらみが1割、残りの9割は原因不明で急に意識が薄れてバタンと倒れる。
そのため、病棟のスタッフは私が倒れることに対して原因が分からず混乱していたようだ。
私はしだいに病状が悪化していき、自分の部屋がどこかも分からなくなってしまった。
A看護師さんが私の事を見て言った。
「あなたの中で何が起こっているの?」
「・・・・・」
「あなたはただの休息入院のつもりで、元気な姿で入ったのに、もう100回以上倒れているわよ。
あなたの中で何かが起こっているから、自分の部屋も分からなくなってしまうんでしょ。」
私はスーッと意識が遠のいていき、ベッドの縁に頭がぶつかりそうになったところを、A看護師さんが支えて、「ちょっと止めてよ。あなたが話したいと言うから来たのに、そんな状態じゃ安心して話ができないでしょ。」
「すみません、看護師さんを困らせたくてやっているわけじゃないんです。」私は泣きそうになった。
「あなたは看護師だから分かるでしょ。目の前で患者さんが原因不明で倒れたらどう思う?」
「困ります」
「あなたはじゃあ、どうして倒れるの?」
「・・・・・・・・よく分からないけれど、言いたい本当の気持ちがあるんだけれども、それを言えない自分がいるんです。辛いとか、悲しいとか、しんどいとか、疲れたとか、大変困っているとか。弱い部分を見せられなくて、神経張り詰めて生きているんです。でももう限界だって身体がSOS出して、意識を遠ざけているのかもしれないです。」
「きっとそうね。あなたは誰がみても疲れているように見えるもの。でもね、あなたが看護師だと思って考えてちょうだい。原因不明で目の前で患者さんがバタンと倒れるのと、患者さんが『頭痛くて辛いんです』と訴えに来るのと、どちらが大変?」
「倒れられた方がビックリします。」
「そうでしょ。だからあなたは、自分の気持ちを看護師に言いに来ていいのよ。」
「分かりました」

「今まで、辛くて辛くて辛くて辛くても、それをギュッと押し縮めて、クスリをがばっと飲んで、そしてまた辛くて辛くて辛くて辛くて辛くても、それをギュッと押し縮めて、クスリをがばっと飲んで、それを繰り返して耐えてきたんだね。」
私はこくんとうなずいた。
「辛かったね」A看護師さんは私のことをみて、ゆっくり言った。
私は涙がポロポロこぼれた。
(あぁ、はじめてこんなに分かってくれる人がいた。)そう思って、心が救われる想いだった。

命の恩人A看護師に「あなたの中で何が起こっているの?」と言われて、私が自己分析できなければ、私はいつまでも倒れ続けていただろう。
私はそのときを境に、一度も倒れなくなった。
ひどい立ちくらみはあるけれども、そのときはすぐにしゃがむ。
倒れない、絶対に倒れない、そうココロに誓った。
その代り、辛い時が100回あったら、1回だけ辛いと、心許せる人にだけ言おう。
辛い時が100回あったら、99回、ブログに辛いと綴ろう。
そう決めた。

たった一週間の入院だったけれど、ココロが満たされたし、勉強になった。
私ならば「あなたの中で何が起こっているの?」なんていう切り口で患者様には聞けないな。
こういう対応もあるんだと、勉強になった。
A看護師さんは私の命の恩人。
もっともっと話がしたかった。
今度、お礼にお手紙を書こう、と思っている。



この記事に対するコメント

A看護師さん本当に命の恩人ですね!
入院中こんなベテランな看護師さんがいて良かったですね^ ^

【2009/09/08 10:13】 URL | necomanma #- [ 編集]


nさんへ
A看護師さんは初めから精神科看護を選んでやってきたそうです。何で精神を選んだのですかと聞いたら、「運命かな」と笑っていました。ステキな方でした。コメントありがとう。
【2009/09/12 09:25】 URL | ようこ #WzzJX4NY [ 編集]


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